【 オーダーメイドの指輪を作る過程 】
お店を初めてから3年が過ぎて、注文書(オーダーシート)と特典も変更があったので今回まとめてみました。
これまで公開したブログの追加内容のようになっているので関係のある箇所にはリンクを張っています。
注文書の変更
結婚指輪、婚約指輪の打合せでは
①指輪のサンプルが増えた
②HPの内容をまとめた商談ファイルの充実
③ご来店してから説明していた話を30分の動画にまとめてサイトで公開、
という3点が大きく変わりました。
これによって打合せでどんな指輪を作るかがイメージしやすくなり、特にご来店前に動画をみてもらうことで当日は具体的な打ち合わせができて、説明時間の短縮、ご来店後に内容の再確認などもできるようになりました。
遠方にお住まいで宅配対応になる場合にもこの動画があればオーダーをどう依頼すればいいのか分かりやすい内容になっています。
この動画とともに変更したのが注文書(オーダーシート)です。
最初の打ち合わせでは写真のようなA4用紙に印刷した注文書に記入していただいてから、こちらでお見積りを書いてお渡ししています。
複写式ではないのでお渡し前に記入済みの全体を写真に撮って後で印刷して控えにしています。
ブログでは「オーダー結婚指輪を作る職人用 エクセル③注文書」で作り方を説明しています。
宅配の方向けには「オーダーメイドの指輪を作る過程#052 クラダリング/宅配対応①」で宅配用オーダーシートというものをメールで添付しています。
STEP1 ご予約
STEP2 ご来店・打ち合わせ
STEP3 ご注文
STEP4 原型確認・サンプルリングの試着など
STEP5 お渡し
現在、ご来店時の打合せは上記の5ステップになっていて通常納期は1~2か月、ご来店が最初の打ち合わせとご納品の2回でも指輪を作ることができます。
普通であれば、最初のご来店でご注文の成約だけはしたいところですが、当店の場合はご来店後に原型データをデザイン画にして金額を利用規約とともにメールして内容が問題なければご注文下さいということにしています。
この流れに伴い注文書の内容も一部変更しました。
メール(もしくはライン)でのやり取りはご予約をしてくれた方とすることが多いのでお二人に記入していただいていた部分を画像のように変更しました。
それから指輪作りでどうして生年月日を記入しないといけないのかも気になる人がいるかもしれないので注釈を入れておきました。
これまで利用規約を載せていた部分は画像のようにオーダーの流れに変更しました。
これは文字が小さく読みにくい事と出来上がったデザイン画をメールで送るときにPDFで加工規約を一緒に送るので注文書には不要だと思ったからです。
加工規約は宅配のオーダーシートにも載せていません。
それから特典でフォトアルバムを付けているのですが、結婚指輪では思い出になるのでご来店時のお二人の写真を入れる事をおすすめしています。(特に結婚式をしないお二人にとっては)
お渡しする特典のフォトアルバムは
①ご来店時のお二人を撮影してご納品時にお渡し
②原型確認時のお二人を撮影してご納品時にお渡し
③ご納品時にお二人へのお渡し風景、指に指輪を着けた写真を撮影して送料無料で後日発送
の3つからお選びいただけます。
そうすると最初のご来店はお見積りで、まだ注文するかは未定なので、ご納品時にお渡しするためには原型確認でご来店の時に撮影となります。
ただ、この確認作業は原型が出来上がったら連絡をしてご来店、宅配のどちらかから選んでいただくことにした所、ほぼ宅配での確認になりました。
そうするとご納品時にお渡しで撮影する日がないのでオーダーシートの了解事項(サイズ直しで模様が消える等)を記入するスペースを移動して
・原型の確認方法
□ご来店 □宅配 □メールで画像
・フォトアルバムの写真撮影
□ご来店 □原型確認時 □ご納品
(※ご納品の場合は後日、郵送)
というチェック項目を作り、最初のご来店時にオーダーになった場合の原型確認方法とフォトアルバムの写真撮影日を決めることにしました。
これまでは写真のようにご納品時にすべてお渡しと考えていましたが、フォトアルバムには指輪を着けたお二人と手元のアップ写真もあったほうが良さそうなので後日郵送でご納品日撮影の項目も作ってあります。
フォトアルバムにピッタリサイズのスマートレターという封筒なら180円で郵送することができます。
宅配用注文書の変更
ご来店用のオーダーシートとは別に宅配用の注文書もご用意しています。
このシートに関しても#052 クラダリング/宅配対応①をご確認下さい。
これはご来店でご注文のお客様が刻印を記入する用紙兼ねていてサイズ確認リングの発送時に同封しています。
ご来店用のオーダーシートと同様にお客様アンケートも入れていましたが、なくても問題ないので特典のアイコン刻印の記入欄にしました。(#069 刻印&内石見本リング)
このアイコン刻印は「簡単な絵で良いのでアイコン刻印を左の黒太線の間に記入して、こちらでの修正なし・ありのどちらかに〇をして下さい。もしくは、文字でご記入いただければこちらでご提案します。」ということにしてお客様が考える負担を減らすことにしました。
ご注文のお客様にはこの用紙とは別に刻印事例などのPDF6枚もお送りしています。
以上が注文書の変更点です。
ジュエリークロスをご来店特典にする
リーフレットを作ったときに(#080 リーフレット制作①)ご来店特典をプレゼントと書いたのでこの内容にも触れておきます。
ブライダルサイトや雑誌に載せるときもご来店特典は必要になり、よくあるのは商品券、値引きクーポン、内石サービス、プチネックレスなどです。
当店の場合は特典はすでにたくさん付いているので商品券にしようかと思ったのですが、写真のオシャレなミニジュエリークロスの仕入れ先が分かったので、これをご来店特典にすることにしました。
100枚単位で注文できて仕入れ金額も安かったのでおすすめです。
ミニトートを作る
現在、結婚指輪、婚約指輪、オリジナルリングなど10万円越えのオーダーメイドでは画像のようなオリジナルプリントが入った大きいサイズのトートバックが特典として付いてきます。(#017 ノベルティトートバック)
これは特典で原型などを木箱に入れている関係で大き目のショッパーが必要な事と、紙やビニールのショッパーと違ってキャンバス素材のバックならもらって普段使いできるのでこれ自体を特典にすることができると思ったからです。
ブライダルリングがメインなのでジュエリーのオーダーなどでは画像のようなミニショッパーとピアスやネックレスケースもロゴなしをその都度用意してお渡ししています。スリムリングの場合もお渡しするのは指輪とミニリングケースだけなので同様です。
100枚単位での注文になりますが、ロゴ入りのショッパーにしようか迷っていると大きいサイズのトートバックを注文しているサイトで画像のミニトート(持ち手抜きで横20㎝×縦22㎝)が見つかりました。
1枚から注文できて単価5~600円で作れるのでまとめて20枚作ることにしました。
ビックサイズトートの時はイラストレーターでの入稿でしたが、このミニトートはプリント方法が違うようでJPEGやPNGでの入稿が可能との事。
プリント箇所は正方形サイズだったので最初は当店にロゴにするつもりでした。
ただ、ノベルティとしてもらってうれしいか、普段も使えるどうかを考えて、プリント箇所は横長になりますが、ビックサイズトートと同じプリントにしました。
プリント部分の色はビックサイズトートと同じ金や銀は選べないのでライトグレーにしました。
トートバックが届いて確認すると心配だったプリント具合もいい感じでした。今後はスリムリングやジュエリーのオーダーの際は特典としてこのミニトートを付ける予定です。
ちなみに写真の保証書は御徒町のケース屋さんで10枚単位で購入できるもので、画像のように住所スタンプを打ってご納品時にお渡ししています。この保証書もゆくゆくはオリジナルに切り替えたいと思っています。
まとめ
お店がオープンして3年が過ぎての注文書(オーダーシート)と特典の変更は以上です。
注文書、ノベルティなどに関して言えることは、ご注文を受けていく中で改善点が見つかります。なので最初に大量に発注してしまうと在庫を使い切るまで変更したくてもできません。
ある程度、まとまった数でないと注文できないものもありますが、(ロゴ入りリングケースは最低30個からでした。詳しくは#049 リングケースについて)これからお店を始める場合は最初は出来るだけ在庫を持たないのがおすすめです。
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