セルフメイド(お客様自身の手作り)で
槌目模様の結婚指輪制作をお作りしました。
幅はメンズが2.5㎜、レディースは2.0㎜、
素材はどちらも18金ホワイトゴールド(イエロー)です。
内側にはレーザー刻印で手書きのメッセージとお互いの指紋が入り、メンズは内側に直径1.5㎜、レディースは外側に直径1.0㎜のダイヤモンドが留まっています。
結婚指輪の手作りでは
1、金額、特典、アフターフォローが
オーダーメイドと同じ「(通常の)結婚指輪」コース
2、幅は2.5㎜、素材はPt950かK18に限定した
制作日にお持ち帰り可能な「日帰り結婚指輪」コース
の2つから選ぶことができます。
今回は素材が18金ホワイトゴールド(イエロー)、レーザー刻印も入れたいという事だったので、「(通常の)結婚指輪」コースとなりました。
(通常の)結婚指輪コース
/遠方からご来店の場合
1、ご予約
2、店舗での打合せ
3、ご注文/試着リングセットの到着
4、工房での手作り体験
5、完成した指輪の到着
(通常の)結婚指輪コースのセルフメイドは
3のご注文まではオーダーメイドと同じです。
4の手作り体験は通常2~3時間で、
出来上がった指輪は2週間お預かりして
特典のレーザー刻印を入れて
フォトアルバムとともに
ご自宅に発送します。
お客様は西日本にお住まいで、東京の店舗での事前打ち合わせは難しいということだったので、メールでデザインの詳細と金額が決まってから試着リングセットをお送りしました。
試着リングセットは
①メンズとレディースの試着リング
(デザイン画と同じ幅の真鍮リング)
②デザインシート(指の最終サイズと刻印が空欄)
③ペン(デザインシート記入用)
④刻印見本ファイル
⑤サイズゲージ(試着リングが合わない場合の確認用)
⑥返信用封筒
が入っています。
ご希望の素材は定番のプラチナやイエローゴールドではなく、18金ホワイトゴールド(イエロー)だったこともあり、⑦素材のサンプルも同封して、HPに載せている色とイメージが違わないかも確認していただきました。
指輪に入れる文字刻印は事前に決めていただいて、
文字数が多いので事前に内側に収まるかどうかの確認もしました。
指紋は工房での手作り体験日にお取りして、
後日、メールでどのように刻印が入るかを確認していただいて、
その後、指輪に宝石を留めて仕上げて、
ご自宅に発送しました。
指輪の制作体験
手作り指輪の制作方法は地金板から
指輪を作る鍛造技法です。
時間を気にせず、楽しんでいただきたいので、
一日一組様のみにしています。
詳細は下記のリンクからご覧下さい。
- 手作り結婚指輪について > View More
鍛造技法の作業は全10工程に分けていて、
フォトアルバムを作ることを考えて、
同じような写真が入らないように
撮影角度などもある程度決めています。
貸し切りで制限時間もないので、スマホでお互いを撮り合ったりしながら、ゆっくり作業をすることができます。
槌目模様はお送りした真鍮の試着リングで練習をしてもらってから本番の金の指輪に付けていただくだけでなく、より思い入れの強い指輪になるように一部はお相手に付けてもらいました。
スポンジヤスリで全体を艶消し仕上げをしたら、制作手順をまとめた黒板の前で記念撮影をして手作り体験は終わりです。指輪はレーザー刻印、内石を入れるために一旦お預かりとなります。
今回の指輪の素材はロー目消しという作業が追加されます。
指輪のロー付け(溶接)は本体よりも融点が少し低く、色味の近い地金(ロー材)を断面同士の隙間にフラックスという潤滑材を塗って、バーナーの火で溶かし込んで接着します。
ご用意している素材の中でK18イエローとプラチナは本体と色味が近いロウ材があるので、仕上げると溶接面は目立ちません。
一方、K18ピンク、ホワイト(グレイ)、ホワイト(イエロー)は色味の近いロー材がないため、指輪は一旦お預かりして、
1、K18イエロー用のロー材でロー付けをして、
2、仕上げ後に溶接面に糸鋸で溝を入れて、
3、本体と同素材の地金線を
レーザーで溶かしながら埋めて仕上げ
という一手間を加えることで溶接面を消します。
このロー目消しで使うレーザー溶接機が工房にはないため、日帰り結婚指輪コースで選べる素材はK18イエローとプラチナのみとなります。
指輪のロー目消し、レーザー刻印、石留めをしてサッと仕上げたら完成です。
撮影をして特典のフォトアルバムを作り、
指輪セットを宅配で発送します。
今回は日常のお手入れに体験の時に艶消し作業に使ったスポンジヤスリも同封しました。
通常の結婚指輪コースでは特典として、手作り体験の8ページに完成した指輪などの2ページを追加した全10ページのフォトブックが追加料金なしで付いてきます。
発送連絡時にはフォトアルバム用に作った画像のダウンロードURLもお送りします。
オーダーメイドとセルフメイドでの
指紋の入れ方の違い
セルフメイド(手作り指輪)で指紋をいれる場合は地金に後から印字するレーザー刻印という方法のみとなります。
一方、オーダーメイドではレーザー刻印だけでなく、指紋をPCに取り込んでデータ化し、3Dプリンターで樹脂原型を造形してから地金の指輪にするという方法でも制作可能です。
レーザー刻印と違い、指輪の完成前に3Dデータで指紋がどのように入るかの確認もできて、外側にいれても金額は変わりません。