結婚指輪見本として
正面に指紋を入れた
シグネット(印台)リングを作りました。
シグネットとは認印や印鑑のことで
かつてのヨーロッパでは
この指輪に貴族が自分の紋章を
正面の平らな部分に入れて
封筒の封印する蝋に押し当ててて使っていました。
個人を証明する模様と考えて
WAXの蝋燭状の特性を生かした
指紋を模様として正面に入れました。
見本の正面は
お好きな形でお作りすることが
できます。
結婚指輪のオーダーメイドでは
形状を決める選択肢として
1、STANDARD (スタンダード)
2、TWIST (ツイスト)
3、HISTORICAL (ヒストリカル)
4、PATTERN (パターン)
という4つから選ぶことができます。
また、指輪の制作方法は4つあります。
1、鍛造
2、WAX原型/鋳造
3、シルバー原型/鋳造
4、CAD・樹脂原型/鋳造
の4つです。
この違いと特徴を分かりやすく説明するために
4つの制作技法と基本デザインを組み合わせ、
加工の流れがわかる4つのサンプルを作りました。




Signet/fingerprintは
基本デザイン ヒストリカルのSIGNETをベースに
指輪の正面には
「指紋」という世界に2つとない模様を入れました。
制作技法は
2、WAX原型/鋳造で作っています。
WAX原型/鋳造(ちゅうぞう)は
まず、ワックスと呼ばれる
ロウソク状の塊を削って指輪の原型を作ります。
出来上がったWAX原型は
石膏で型を取り、
その空洞に溶かした地金を流し込みます。
地金が冷えて固まった後に
石膏から地金の指輪を取り出して仕上げます。
型を取るので好きな素材を選ぶことができます。
指紋はWAX原型の段階で
指を押し当てて跡をつける方法と
地金になってから
レーザー刻印で入れる方法があります。




シグネットは
正面から見た時の形を選ぶことができます。




指輪の角を丸くする、幅を太くする、
仕上げを変えるだけでも
特徴のある指輪になります。




基本デザイン ヒストリカルは
指輪の歴史の中で現在に残っている形を
現代風に洗練させています。
当店のオリジナルリング(ギメル×シグネット)のように
基本デザイン同士を組み合わせることもできますので
オーダーの際はご相談下さい。