お持ちの指輪のエメラルド、
ピアスのダイヤモンド2つを使って
オーダーメイドのプラチナリングを作りました。
こちらがリフォーム前の写真です。
最初はメールでのお問い合わせで
「息子が結婚するので
自分が持っているエメラルドの指輪と
1ペアのダイヤモンドピアスを使って
お嫁さんになる方に婚約指輪を作ってあげたい」という
お母様からのご依頼内容でした。
上記のような添付画像もあり、エメラルドの指輪は
ご依頼のお客様がお母様からもらったものとのこと。
遠方なので宅配希望で、
指輪のエメラルドにピアスのダイヤを添えて
モダンなデザインがよいとのことで
特に指定や希望画像の添付はありませんでした。
まず、お持ちの指輪とピアスの画像を
メールで送ってもらい、
宝石のサイズを想定して
正面から見た時のイラストを描きました。
左上から
・ストレート腕で4本爪
・絞り腕で4本爪
・ストレート腕で4本爪、中石は横向き
・ストレート腕で4本爪、中石は覆輪留め
少し変わったデザインなら右下の
・中空きのフリーサイズデザイン、コンビ地金
「プレゼント」になるので
好き嫌いのない
ベーシックなデザインと組み合わせを考えて
その他のご提案内容を書いたPDFを
添えてご返信しました。
その後、東京まで来る日があるとのことで
表参道の店舗にお越し下さいました。
ご来店されて
・中石のエメラルドは覆輪留め
・脇石のダイヤモンドは4本爪
・素材はPt950で鏡面仕上げ
と、その日にデザインが決まり、
お持ちの指輪とピアスをお預かりしました。
リフォームする宝石の実物が手元に来たので
古い枠から宝石を外して
正確なサイズを測り直して
原型データを作ります。




お預かりするときは宝石の写真を撮影します。これはすり替えをしていない事や加工後に傷がついていない証明のためです。
他にも外した時に爪の下に欠けやヒビ、傷がある可能性や洗浄で汚れが落ちて輝きが変わる可能性などの注意点を説明する説明する必要があります。
今回お預かりしたエメラルドは硬度が低いので、留めだけでなく、外しの時も特に注意が必要です。
古い枠からサイズを測り直してみるとエメラルドの横の長さとダイヤモンドの直径がほぼ同じでした。
エメラルドは横向きのほうが3つ並べたときにバランスがよさそうなので、
①打ち合わせの時に決まったデザイン
②エメラルドの横向き覆輪留め
③指輪の幅に合わせたエメラルドのレール留め
と、3つのデータを作りました。
画像のメールをお客様に送り、
最終的に③に決まりました。
デザインが決まったら
CADデータを原型造形用に作り直します。
原型造形用に
・下穴を開ける
・レール爪を伸ばす
・指輪の幅を0.2㎜広くする
という調整をしました。
樹脂原型は
寸法通り出てくるので問題ありませんが
鋳造での地金の縮み、
石留めと仕上げでの減りなども考えて
場所によって微調整をしています。
原型データを修正したら、
樹脂原型の造形して宝石を入れた写真をお送りして、この形でOKか確認して頂きます。




樹脂原型のOkが出たらゴム型を取ってプラチナで鋳造します。
鋳造から上がったらサイズを出しをして、まずはダイヤモンドの石留め、
その後にエメラルドを慎重に留めていきます。
その後にレーザー刻印、仕上げという工程を経て、
指輪が完成しました。
指輪を身に着ける方の好みのデザインは不明ということで、デザインは流行なども関係ないベーシックな形になっています。
①おばあ様の指輪のエメラルドを
②お母様が持っているダイヤを足した指輪にして
③義娘さんに贈る
という祖母、母、義娘と3代で受け継ぐストーリー性のある指輪ができました。
このように宝石をお持ち込みでの制作だけでなく、デザインも併せてのご提案が可能です。