結婚指輪のご注文でクラダリングをお作りしました。
クラダリングはハートが愛、両手が友情、王冠が忠誠を表し、「愛と友情に支配させよ」という意味があるアイルランドの伝統工芸です。
腕部分には同じアイルランド繋がりでクラダ模様部分以外には永遠や生命を意味する円形の編み模様、ケルティックノット(ケルト模様)を一周入れあります。
素材はどちらも18金で
メンズはホワイト(グレー)、レディースはイエロー、
仕上げはメンズは艶消し、レディースが鏡面で、
幅はメンズ、レディースともに3㎜です。
メンズの内石、レディースの外石のどちらも新郎様の誕生石、10月のオパールです。
レディースは石座に下穴を開けてあるので、裏から見たときに同じオパールでメンズは〇、レディースは♡でペア感がでるようになっています。
文字刻印はRosabeliaというフォントで、バラのアイコンもお客様が送ってくださったものを使っています。
Claddagh (classic) /
Claddagh (modern)
今回のご注文の見本にした指輪はクラダリングです。
サンプルは古典風と現代風の2つをご用意していて、ご注文の指輪はメンズはCladdagh (modern) そのままで、レディースはCladdagh (classic)をベースにしました。
Claddagh (classic)はベースとなる指輪を全4種類用意していて、画像のように石留めタイプに変更も可能です。
ご注文のケルティックノット(ケルト模様)は同じ模様でメンズが膨らみ、レディースは凹みと対(つい)になるようにしています。
レディースは中石を決めてから
王冠の形や手の大きさ等、
パーツ形状の詳細を決めていきました。
デザインに正解があるわけではなく、
お客様の好みになるので、
パーツごとに何種類かご提案して
選んでいただきました。
こちらがご納品前の写真です。
ご納品では記念撮影をして、
特典のフォトアルバムにはその画像も入れて
お作りしました。
ご注文の指輪ができるまで
今回はアイルランドに思い入れのある新婦様がクラダリングを結婚指輪として作れるお店を探していて、NET検索で当店を見つけてご来店して下さいました。
新郎様はクラダ(モダン)を内石に10月の誕生石オパールを入れたいという事以外は見本のままで良いとの事ですぐにデザインが決まりました。
新婦様はクラダ(クラシック)をベースにハート型の宝石を留めるか、ハートの地金部分に小粒宝石を彫り留めした日常使いで邪魔にならない小ぶりなサイズで作りたいというご希望でした。
お見積りを出すためにまずは石屋さんの店舗に行き、ご希望のサイズと形のオパールを写真に撮って、金額もまとめてメールでお送りしました。
何回か打ち合わせをして、最終的は3.2㎜×3.2㎜のフラットカボション型のハートオパールを覆輪留めする事に決まりました。
制作手順はとしては、まず中石の大きさを決め、そこから指輪のデザインを各パーツごとに決めていきます。
納得したデザインに決まるようにセミオーダーのようにケルト模様、王冠、両手の形と大きさ違いで何パターンか作った中から選んでいただいて、最初は平面図をお送りしてイメージ通りかの確認をしていただきました。
平面図で指輪のデザインが決まったら立体のデザイン画をメールでお送りして、OKなら樹脂原型を宅配で確認という手順で進めました。
納期は樹脂原型がこちらに戻ってきてから1か月後となります。
メンズは18金ホワイトゴールド(ライトグレー)、
レディースは18金イエローゴールドで
それぞれ鋳造から上がってきたらサイズ出し、
レディースは石留めをして、
レーザー刻印を入れて仕上げて完成です。
今回のレディースリングのように
結婚指輪サンプルをベースに
腕に模様を入れても金額は変わりません。
中石タイプに変更の場合は石座や留め代が追加でかかります。
結婚指輪としては
パッと見て2つのデザインが大きく異なる場合も
・同じ種類の宝石を入れる
・同じ模様を入れる
といった共通点を作ることで、
お揃い感を出す事ができます。
今回は新婦様が色々なアイデアをご提案、協力して下さったおかげで、
・古典風と現代風のクラダリング
・内側から見た時のオパールの♡と〇
・ケルト模様の凹みと膨らみ
・鏡面とつや消し仕上げ
・イエローとホワイトゴールド
等、共通点だけでなく、対比が盛り込まれた素敵な結婚指輪にすることができました。
今回仕入れた10月の誕生石、オパールは料金表ページには載せていません。
HPに載せていない場合でも
ご希望の宝石があれば探しますので、
お気軽にご相談下さい。