アイルランドで出会ったお二人から結婚指輪としてクラダリングのご注文をいただきました。
正面のクラダ部分以外には同じアイルランド繋がりでケルティックノット(ケルト編み)を入れてあります。
打合せの結果、当店でご用意しているケルティックノットが入ったクラダリングを2本ともプラチナでお作りすることになりました。
伝統的、古典的なクラダリングは腕に対してハート、手、王冠が大きい形が多いので、現代風(MODERN)な結婚指輪として日常使いしやすいように3㎜幅の腕に収めています。
作り方も現代風でCADを使っています。この方法によって手作業では難しかった緻密で均一なデザインを模様として入れることができるようになりました。
この指輪はクラダのハート、手、王冠、袖の部分は同じ大きさでケルティックノットの部分の編み込みは数と多少の伸縮でサイズを調整しています。
2つの指輪は同じ原型から生み出されたという意味を加える目的で一つにまとめてプラチナで鋳造してから分割して仕上げています。
今回はお客様からお互いの誕生石、手書き刻印以外に「シャムロック」を上下に分割したデザインで刻印を入れてほしいというご要望がありました。
シャムロックとはシロツメクサなど葉が3枚に分かれているマメ科の草の総称で、アイルランド語でクローバーを意味します。
この草はアイルランドの国花で、聖パトリックという人物がシャムロックの葉が3つに分かれているのは三位一体(父なる神・子イエスキリスト・聖霊)を表していると言い、キリスト教の普及に利用したといわれています。ケルティックノットと同様に同じアイルランドに関わりが深いので今回のクラダリングにピッタリです。
お客様から参考画像が送られてきたので指輪の上下分割デザインで4パターン作ってメールでお送りして画像のデザインに決まりました。
このシャムロック刻印は特典のアイコン刻印にあたるので追加料金もかかりません。
今回も最初のご来店以外はサイズ確認用の試着リング、原型確認や刻印決めは宅配とメールで決めていきました。
ご来店は初回の打ち合わせ、ご納品の2回だけでした。
こちらがご納品のセットです。
メンズが10月の誕生石ピンクトルマリン、レディースは11月の誕生石シトリンを内石として留めました。
メンズが艶消し、レディースは鏡面仕上げでクラダ模様以外に一周ケルティックノットが入っています。
特典のフォトアルバムはご納品時にお二人の記念撮影をして後日、郵送でお送りしました。
出来上がった画像もメールでダウンロードURLで一緒にお送りしていいます。