指輪の素材とコンビリングについて | ジュエルクラフト東京

指輪の素材　6種類
指輪の素材は
プラチナ950、900
18金イエロー、ピンク、
ホワイト(ライトイエローとライトグレー)
の6色をご用意しています。

婚約指輪、結婚指輪の素材は
プラチナ(Pt)、金(Au)が使われます。
ただ純度が100％だと柔らかいので、
強度を上げるために
銀(Ag)、銅(Cu)、Pd(パラジウム)、ルテニウムなどの
割金を足すことが一般的となっています。

素材を１つだけでなく、2つ選ぶコンビリングも定番デザインのひとつです。

Pt950はプラチナを95％、
Pt900は90％含んでいます。

ブライダルリングに
欧米ではプラチナ950を使うことが多く
日本ではPt900が主流です。

当店のプラチナ950は
割金のパラジウムに
ルテニウムという素材を1.5％混ぜることで
強度を上げたハードプラチナを使用しています。
(鍛造の場合のみ板から曲げることが難しいため
通常のプラチナ900を使用しています)

金は含有量を24分率で表示します。
なので24金=純金(金が100％)、
18金は24分の18=4分の3(75％)の金を
含んでいるということで
指輪の内側にはK18もしくは1000分率で750と刻印します。

18金(K18)は75パーセントの金に
25％の別素材を混ぜることで
イエロー、ピンク、ホワイトなどの色を出すことができます。

イエローゴールドは25％の割金には
銀と銅を6:4で混ぜています。

ピンクゴールドは25％の割金には比率2:8で銀と銅を混ぜています。銅を多めに混ぜることで赤味が出て硬度もイエローに比べて高いです。

白色地金では日本ではプラチナが人気ですが、
欧米ではホワイトゴールドも定番となっています。

当店ではホワイトゴールドは(プラチナに比べると)やや灰色がかった落ち着いた色のライトグレーとライトイエロー(薄い金色)の2色から選ぶことができます。

ジュエリーでよく使われる通常のホワイトゴールドは本来は薄い金色で銀色のロジウムメッキをすることで黄色味を消しています。
結婚指輪では使っていくうちにメッキがはがれて下地が出てしまうのでメッキをかけずにライトイエローのままか、プラチナに近いライトグレーをおすすめしています。

ホワイトゴールドの割金は
ライトイエローはパラジウムを10パーセント、
ライトグレーはパラジウムを25パーセント含んでいます。

ブライダルリングで使われる高品位の地金素材は
プラチナ1000、純金、K22、グリーンゴールドなどもありますが、他のジュエリーと合わせて使うことやサイズ直しなどのアフターフォローができる事も考えて定番と呼べる6種類に絞りました。

2つの違う素材同士を組み合わせた指輪を
コンビリング(COMBINATION　RINGの略)と呼びます。

コンビリングは白色地金のプラチナと
金色地金のイエローゴールドの組み合わせが定番です。

コンビリングは大きく4種類から選べます。

1、一部
2、半分(ハーフ)
3、上下
4、内外

の4つです。

他に2色以上の地金を使う人気がある指輪では
パズルのように分かれるギメルリングがあります。

2連のギメルリングは捻り部分を全体と半分から選ぶことで右のイラストのように正面から見たときの表情が変わります。重なった状態のギメルリングを溶接して動かないようにした「捻りのコンビリング」もおすすめです。

オーダーメイド2024-33
比較的シンプルなコンビリングも
形に少し特徴を与えることで
よりオリジナリティの強いデザインにすることができます。

写真のハーフコンビリングは
2色の繋ぎ目部分を斜めにしました。

正面から見たときに
左右に分かれるハーフコンビリングを指に着ける場合は
画像右下のように
①半分、②白色、③金色の3つを楽しむことができます。

地金は2色だけでなく、イラストのような3色、4色を使ったデザインも制作可能です。

写真はASSEMBLE(アセンブル)1という名前の当店オリジナルのコンビリングです。

意味は「組み立て/組み合わせ」で
凹凸のあるパーツを上下に重ねて溶接することで
外側と内側の模様が変わる指輪になっていて、
正面から見て左右に分かれるハーフコンビと
上下コンビの2種類から選ぶことができます。

写真のASSEMBLE2はその改良版で
凹凸部分を増やすことで溶接なしでも
固定できるパズルのような指輪です。

溶接をしていないので
もう1パーツを余分に用意しておくことで
写真右下のようにコンビと単色を
交換することができる指輪になっています。

※地金強度の数値はVickers hardness(Hv)、ビッカース硬さでの数値です。

ビッカース硬度は
ダイヤモンドでできた剛体を被試験物に押し込んで、
どのくらい凹むかで硬さを測る方法で
金属の硬度はこの数値で表示することが一般的です。