【 オーダーメイドの指輪を作る過程 】
指輪サンプルが完成したのでホームページで公開します。
指輪を撮影する
30本の指輪がメッキから上がってきたら写真撮影をしていきます。
まずは30本それぞれの指輪の正面写真(背景ライトグレー)を三脚にカメラを固定して同じ角度になるように撮影していきます。
出来上がった30本の指輪は大きく3種類に分けられます。
テクスチャー(仕上げ)がメインで中心に透明石を1ピースだけ覆輪留めした指輪が12本、
ミル打ちも鏨でつける模様、テクスチャーの一つなのでこのグループに入れます。
2つ目は透明石を3石以上使った指輪です。
テクスチャーはすべて艶消しで形状や宝石の個数や並べ方でデザインに違いを出しました。
3つ目は先ほどの2つ目の指輪にV字カーブという要素を足した指輪です。
当初はV字以外のカーブも作りましたが、写真のように1枚に並べたときに統一感がなくなるのですべて同じ曲げにしました。
指輪が完成して画像も準備できたのでこれまでと同じようにWORKSとINSTAGRAM、PINTERESTに投稿、それからTOPページの修正となります。
30本の指輪をWORKSに投稿する
今回は30本をまとめて投稿か数本をセットで投稿か迷いましたが、文章も短くて済む30本をセットでの投稿にすることにしました。
まずは名前をどうするか決めます。
「手作り」の平打ちリングを削ってできたデザインにふさわしい名前と考えて英語でHANDMADE、BY HAND、CLASSIC、、ACOUSTIC(電子機器を使わない音楽)などを候補に候補に挙げました。
最終的に手作りなのでそのままの意味でHANDMADEというタイトルにしてワークスに投稿しました。
文章の内容は結婚指輪のオーダー方法の手順で作ることができるデザインの見本であること、CADのデジタル技法を引き合いに出して手作りの技法に限定していることを書いています。
それから先ほど書いた
1、仕上げ(テクスチャー)がメインで宝石は中心に1ピース留まった形
2、宝石を3石以上使っテクスチャーは艶消しの指輪
3、宝石を3石以上使ってV字カーブさせた指輪
の3種類に分けたことも書いて、オーダーメイドでは幅、素材、仕上げ、石留めの組み合わせでより個性的なデザインも作れることを書きました。
文章の最後には指輪1本ごとに撮影したライトグレー背景の写真を30枚並べました。
ミル打ちの指輪をワークスに投稿する
ミル打ちの指輪は月桂樹模様と組み合わせた結婚指輪サンプルや取り巻き婚約指輪のオーダーでCADを使って作っています。
ミル打ちだけのシンプルな指輪で手打ちタイプは公開していないので今回作ったセンターミルとサイドミルだけでワークスに投稿することにしました。
連なった小さい粒が永遠や長寿などを表すと言われるミル打ちは元々は「ミルグレイン」と言ってラテン語で「千の粒」という意味です。
なのでワークスに投稿するときの英語タイトルをMILL GRAINにしようと思って念のため調べるとMILGRAINという表記もあることが分かりました。
海外サイトでどちらが正しい表記か調べるとブランドのティファニーは後者を使っていたのでワークスにはMILGRAINという名前で投稿することにしました。
内容は今まで公開しているミルはCADで作っているのに対して今回は手打ちのミルであること、ミル鏨から作っていることや制作時の工夫などを書きました。
メインの画像はセンターミルとサイドミルを重ねてペアの結婚指輪のような写真にしました。
指輪の幅は2.5㎜で実際に指に着けた時の感じがわかるように左手の木製トルソーを購入しました。
手と指輪だけだと写真が寂しかったので金床の上に工具も一緒に置いた写真にしています。
SNSに投稿する
ワークスが終わったらSNSに投稿します。
インスタグラムは今までのように12枚1セット×3フォルダーで合計36枚の画像を投稿します。
ちなみにこの記事を書く少し前にIJT(国際宝飾展)でインスタグラムのセミナーを受けてきました。
講師の方からフォロワーが5000人以下の場合は連続投稿はせず、1日1枚のペースが良いと聞いたので全36回に分けて毎日投稿します。
これまではできた画像をまとめて投稿していましたが、何枚も連続投稿するとその都度フォローした人のタイムラインに流れてきて
鬱陶しがられてフォローを外されることがあるそうなので連続投稿はやめたほうが良いそうです。
以前にPCから自動投稿できる「Glumber」は投稿時間にPCを開いてないといけませんでした。
改めて調べてみると「LATER」というアプリはPCから予約投稿をして、スマホに来る通知に許可をするだけで設定した時間に投稿できるということで試してみました。
試してみると特に通知もなく、自動で投稿されました。
それからインスタグラムでは改行がズレるのでスペースに絵文字を入れていたのですが、絵文字なしでもその問題が解決されていました。
このアプリは無料では月30個までとのことなので1日1回を目標に月1回まとめて予約投稿していきます。
TOPページの変更
手作りに限定した結婚指輪サンプルは宝石が留まっていてインパクトもあるのでTOPページでも使っていきます。
まずはフォトギャラリーです。
画像が出来上がりになります。
上段の画像は真鍮板から透明石からサイドミルまでが出来るまでを5段階に分けた画像にしました。
2段目左は以前に作ったカーブした甲丸と平打ちを組み合わせて出来る指輪のイラストにしました。このデザインは今回作ったサンプルにも何本か入っています。
2段目右側はオーダーでは幅、素材、テクスチャー、石留めが選べるということで見本のサンプルを並べました。
写真のような2段の並びもありましたが丸型に並べたほうが目を引くので上の写真にしました。
下段の画像は今回作った結婚指輪サンプル30本を横5個×縦6個で並べて正方形の画像にしました。
最初から画像修正ソフトで作ると手間がかかるのでエクセルに30枚の指輪画像をまとめて挿入してから並び替えて、スクリーンショットで撮影してから画像修正ソフトで作りました。
まとめ
手作り技法の結婚指輪サンプル30本が出来上がりました。
打合せの時は幅、素材、テクスチャー、結婚指輪のサンプルをお客様に見せて、その組み合わせで今回作った30本のような指輪がオーダーできるということを伝えるつもりです。
「手作りのマリッジリング」というタイトルでのオーダーメイドサイトへの投稿が終わったので次回は今回作った30本のサンプルリングを使って「新マリッジリングHP」というタイトルに変えて新しいホームページができるまでを書いていきます。
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