【 オーダーメイドの指輪を作る過程 】
このブログでは職人さん向けに主に自分が知りたかった、知りたいと思う内容をまとめています。
オーダーを受けるために用意している物や制作過程については様々なパターンがあるので色々と書いていますが、最後のご納品についてはほぼ毎回同じ内容になるのであまり触れていませんでした。
オープンから1年半ほど経ってお渡し時にどうするかもある程度決まってきたのでご納品とお支払いの2つに分けて書いていきます。
ご納品について
ご納品時にどんなもの準備をしているかについてはこのブログで新しくなるごとに書いているのでここまでの内容をまとめてみます。
写真は最近ご納品した婚約指輪の写真です。
制作方法がCADの場合は①オーダーメイドの指輪と、その制作過程でできた②樹脂原型③ゴム型に④WAXパターン、ゴム型が劣化した場合の紛失や破損のバックアップとして⑤シルバー枠、シルバーか真鍮で作った⑥サイズ確認リングがある場合はそちらもお渡ししています。
これを写真の⑦木の箱に⑧額に入れたデザイン画とともにディスプレイして⑧ロゴ入りのキャンバストートバックに入れてお渡ししています。
オーダーの指輪に合わせた⑨リングケース大と外でも使える⑩リングケース小もお付けしています。
箱の蓋を閉じて持ち帰るときに中の物が動かないように写真右側の保証書の下にあるグレーのミニトートを緩衝材替わりに入れています。
サービスで制作中の画像修正したデータのお渡しや額に入れた写真やフォトアルバムをお付けする場合もあります。
木の箱
木の箱に関しては桐の箱かアクリルケースに入れて以前はお渡ししていましたが、お店のロゴを入れた金具付きの木箱に統一することにしました。
素材は桐から松に変更してあって、これはデザイン画を入れる額の素材と合わせるためもあります。
お店のロゴは以前にスタンプを作った会社にキャンバストートバックに入れたのと同じデータを送り、12㎝×9㎝サイズで依頼をしました。
同じ松材の額入りデザイン画は4.5㎝×4.5㎝のサイズにプリント、カットして額に入れています。
写真について
制作過程でできた写真データもブライダルでのご依頼ではサービスでお渡しするようにしています。
基本は写真を明るくする処理はこちらで終わらせて、画像をアップロードして後でダウンロードかUSBを持ち込んでいただくことにしています。
フォトアルバム
ブライダルリング(マリッジとエンゲージ)には特典としてフォトアルバムをつけることにしました。
画像は全部で24枚用意して家電量販店にあるデジタルプリントの機械で作ります。
写真はWORKSやBLOGでも使うのですべて正方形にトリミングしています。
PNGは機械が読み込まないのでJPEGに変換しておきます。
写真はその場でデジタルプリントの機械から取り出せて、フォトアルバムは1時間後に受け取ることができます。
写真はB2サイズで持ち込んだ24枚の写真から16枚を選びます。
お二人の打ち合わせ風景、イラスト、デザイン画、加工工程、完成した指輪などバランスよく並べます。
フォトアルバムは全8ページで表紙も含め全部で24枚の写真を使います。
このアルバムにはお渡し風景を入れたいのでご納品前にお店で事前に納品セットを広げて撮影しています。
あとはプリント機で加工の流れに沿って並べ替えや写真の拡大、縮小して選択していきます。
当初は婚約指輪のオーダーはリフォームもあるので写真だけで十分だと思っていましたが、結婚指輪や婚約指輪に関しては写真だけお送りしてもあまり見返さないかもしれない事と結婚式で飾ることができるのでつけることにしました。
婚約指輪のオーダーと価格は同じ通常の宝石をお持ち込みでのリフォームにはつけないので(お客様も記念として欲しいとは思わない気がするので)TOPページの特典ページには書いていません。
現状はペアで結婚指輪と婚約指輪のオーダーの場合のみつける予定です。
リングケース
リングケースは通常はお店のロゴ入りが多いと思いますが、その都度、指輪のデザインに合うものを選んでいます。
持ち運びに便利な小さいケースに入れるか検討中ですが、木の箱とトートバックにロゴを入れたのでしばらくはこのままの予定です。
お支払い方法について
お支払い方法は①現金、②振り込み、③カード払いの3つがあり、ご納品に前の打ち合わせや受注時にどの方法かを聞いています。
ここでは注意点などを簡単にまとめました。
①現金払い
自営や自分で会社を経営している方は会社名にする場合もあるので領収書は書くときに宛名を聞きます。
5万円を超える金額の場合は収入印紙という切手を貼ります。
収入印紙とは書類に課せられる印紙税を収めたという証明書でコンビニでも購入できて1枚200円です。
100万円以上の支払いでは金額が代わってきます。
②振込み
会社の口座を作って、オーダーシートの右下にも載せています。
現金払いの金額と同じになるように振込手数料はこちらで負担しています。
③カード払い
当初はお支払い方法は現金か振り込みだけにしていましたが、現在はカード払いも導入しています。
カードの支払いではお店側はカード会社に手数料として決済額の3パーセント前後を支払います。
お店側としては手数料のかからない現金や振り込みのほうが嬉しいですが、お客様が手持ちのお金がない場合やカード払いでポイントを貯めている場合もあるので用意しておいたほうがいいです。
有名なところではスクエア、楽天ペイ、エアーペイがあります。
クレジットカードだけでなく、デビットカードも使うことができます。
契約すると○○ペイのようなアプリでの決済もできるようになったと順次、メールで通知が来ます。
カード決済は導入すると端末代と専用のレシートプリンター代がかかるので、当初は楽天とスクエアという会社のNET上での登録だけ済ませておいて導入していませんでした。
しばらくして電車に乗っているときに中吊り広告でリクルートがAir payというカード決済サービスをしていて端末代が無料というキャンペーンをしていたのでこのカード決済を導入することにしました。
登録を済ませると営業の方がお店まで端末の説明にもきてくれて説明をしてくれました。
カード端末専用のレシートプリンターは購入しない場合は決済時に発行される明細データをお客様のメールにを送ればそれが領収書になるとのことで専用プリンターはなしにしています。
カード端末とPOPが申請を通ってから2週間ほどで届くのでIPHONEやIPADと決済端末を接続してカードが使えるように設定をします。
訪問サービスも行うので外での使用は申請を出しましたがこちらは審査を通りませんでした。
まとめ
ご納品時は指輪をただケースに入れて渡すだけでなく、どんな風にすればお客様に喜んでいただけるか、カード端末はどれがいいのか等、これからお店を始める人にとっては知りたい情報だと思いまとめてみました。
他との違いでいうと自分がされたくないと感じる最後にアンケートを取ったり、HPにアップする用に記念撮影、値引きやお客様だけといった人によって変えるサービスなどはしていません。
ご納品時にはお客様に口頭でこんなサービスがあったらいいなどを聞くようにして次回に生かせるようにしています。
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