オーダー結婚指輪を作る職人用 エクセル③でエクセルの基本操作、画像で簡単な表の作り方、注文書で基本操作と表を合わせた応用まで終わりました。
エクセルで作ったデータは他にも使い道があります。
その一つがパーツシールと在庫管理カードです。
パーツシールは見本を入れたルースケースに貼るシールの事です。
以前は修理もしていたのでパーツなどをルースケースに入れて表面に商品名と素材ごとの値段、裏面に商品名と型番と仕入れ先を書いて接客の時に使っていました。
よく出るパーツに関しては在庫を持ち、ビニールの小袋に金具と在庫カードを入れて使ったら記入して在庫管理をしていました。
オーダーに関しては見本が1つあればいいので在庫カードは不要です。
ただ、通常はパーツシールを貼ったルースケースと在庫カードをセットで使うので一緒に説明してしまいます。
ケースにシールを貼って管理する方法はどこでもしていますが、テプラ―を張ることが多いと思います。
最初はテプラ―を使っていましたが、文字の修正が楽なのでパソコンで一覧データを作ってA4のシール用紙に印刷、カットして貼り付けに落ち着きました。
カットするときは定規とカッターではなく、画像のような一体型のカッターで切っています。
シールは小さいの指ではなく先細のピンセットを使うと早くきれいに貼る事ができます。
使う物は厳選しているので A4の用紙1枚で収まります。
商談の時は具体的に説明するためにこういった見本で宝石、金具、チェーン、石座などを用意していました。
石の色見本やパーツカタログもありますが、やはり実物があった方がお客様に説明しやすいです。
上蓋の透明部分には金具の名前と素材ごとの価格を書きます。
下の裏側には金具の名前と型番、仕入れ先が分かるようにしておきます。
ルースケースは4㎝×4㎝と小さく、シールの文字も小さくなるのでPt900・Pt850→PT、K18YG→YGのように省略しています。
素材はシルバーが灰色、プラチナが青、イエローゴールドが黄色、ホワイトゴールドが緑で色を付けています。
お客様には仕入れ先が分からないように色でどこかわかるようにして、パーツシールの空いている場所に仕入れ先の情報も書いています。
金具サンプルに関しては金やプラチナで在庫を持つとコストがかかるので良く出るものだけシルバーで持っておきます。
ただ、画像のチェーンのサンプルのようにメーカーがシルバー見本を持っていない場合は現物を仕入れておきます。
画像のチェーン見本は2㎝の長尺を仕入れて丸カンでつないでいます。
太さが分かればいいので見本でネックレス1本を太さごとに用意する必要はありません。
ルースに関しては誕生石はあった方が接客の時に説明しやすいです。
内石は1.5㎜サイズで用意しています。
ただ、石の説明の時は1.5㎜では小さすぎて色が分かりにくいです。
そこで大きさが直径3㎜(ダイヤだと0.1ct前後)の誕生石を用意しています。
12か月分揃えても金額はそこまでかかりません。
この位の大きさだと色も分かりやすく、説明がスムーズに進みます。
ダイヤモンドに関してはグレードを上・中・下の3つ、ローズカットとダイヤモンド原石も用意してエンゲージリングの説明の時も使っています。
それから4本爪、6本爪、覆輪のシルバー石座を0.1、0.2、0.3、0.5、1.0ctサイズでそれぞれで用意しています。
何を用意するかですが、お客様と話しているときに必要だと感じたものを追加で用意するようにしています。
パーツシールに関しては終わったので次は在庫カードです。
在庫カードは普通紙ではなく、名刺用の切り取り線がある固めのプリンター用紙に印刷します。
印刷したものは切り取り線がついているので手で切る事ができます。
エクセルで在庫カードの表を作りました。
右の画像は昔作った在庫カードです。
金種に関しては丸を付ける選択式にして、パッと見て分かりやすく文字を書く手間を減らしています。
在庫カードをお客様の前で使うなら、小売り価格に丸をして値段を書きます。
その場合は仕入れ先も分からないように書きます。
残数に関しては丸カンなら個、ピアスならペア、地金の棒などはグラム、チェーンの長尺はcmなどどんなものでも管理できるように単位も一通り書いています。
その下が使った時と仕入れた時の記入欄です。
摘要とは「重要な箇所を抜き書きすること」で加工で在庫を使うときはそのお客様の名前を書いていました。
使用数には使ったら黒字、仕入れたら赤字で書いていましたが、ペンの色を変えるのも手間なので1個使ったら-1、1個仕入れたら+1、でいいと思います。
係には在庫を使った人の名前を書きます。
これを名刺に印刷するフリーソフトで画像挿入で貼り付けて印刷します。
この在庫カードで管理する方法はは元はメーカーにいるときに教えてもらいました。
ただ、使っていたカードは金種などは1枚ずつ手書き、A4の用紙をコピーして自分で切るのでカード状にしたとき大きさが微妙に揃っていないので見た目がイマイチでした。
エクセルなどが自分で使えるとこのように自分で改善することができます。
在庫をたくさん持つ場合に関してはどの位のペースでなくなるか分かれば、欄外に「在庫○個を切ったら△個注文」のように書くことで在庫切れなども防ぐことができます。
オーダーメイドは在庫は見本一つだけでいいので数の増減がないので在庫カードは不要です。
以上でエクセルで作ったデータはホームページや資料として紙に印刷する以外にも使えるという事例の説明も終わりです。
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