結婚指輪のサンプルとして
ポイズンリングを作りました。
ポイズンリング(POISON RING)とは
16世紀のヨーロッパで流行した
アンティークなどに見られる
蓋つきの指輪のことで
空洞部分に小物を収納することができます。
古代に時の権力者が捕虜になった際に
この指輪の空洞部分に
自害するための毒(POISON)を仕込んだ事から
この名前が付きました。
その後、
本来の毒を入れておくという用途から、
蓋つきで小さな物を入れておくことができるので
19世紀には香水や気付け薬、
大切な故人の遺骨、遺髪などを入れた
モーニング ジュエリー※としても
使われたといわれています。
このポイズンリングは近年では
ヴィヴィアン・ウエストウッドの
「ニューオーブポイズンリング」というデザインで
一般にも広く知られるように なりました。
※モーニングは朝(Morning)ではなく、
死を悼む「喪中」(mourning)ことを指します。
19世紀半ばにヴィクトリア女王が
喪中=黒のジェットという宝石を使った
モーニングジュエリーが有名です。
アンティークなどでも
装飾のあるデザインが主流の
ポイズンリングを
結婚指輪として日常使いできるように
シンプルなデザインのコンビリングとして
作ってみました。
表面は荒らし仕上げにしてあります。
正面から見た時の蓋の寸法は
縦10㎜×横17㎜、
空洞入り口の寸法は
縦7㎜×横15㎜です。
オーダーメイドでは
平打ちだけでなく
月形甲丸など
ご希望の形で作りします。