結婚指輪の見本として
「ポージーリング」を作りました。
ポージー(poesy/もしくはposyポジー)とは
フランス語で詩「POISE」のことです。
ポージーリングはその名前の通り
メッセージなどを彫った指輪のことで
13世頃から始まったとされています。
写真の指輪は
通常は指輪の内側に入れる
記念日と名前の刻印を
外側に模様として入れました。
一見模様にしか見えない2本の指輪を上下に重ねると
隠れたメッセージが現れる仕組みなので
目立ち過ぎないデザインになっています。
結婚指輪のオーダーメイドでは
形状を決める選択肢として
1、STANDARD (スタンダード)
2、TWIST (ツイスト)
3、HISTORICAL (ヒストリカル)
4、PATTERN (パターン)
という4つから選ぶことができます。
また、指輪の制作方法は4つあります。
1、鍛造
2、WAX原型/鋳造
3、シルバー原型/鋳造
4、CAD・樹脂原型/鋳造
の4つです。
この違いと特徴を分かりやすく説明するために
4つの制作技法と基本デザインを組み合わせ、
加工の流れがわかる4つのサンプルを作りました。
指輪見本のポージーリングは
結婚指輪の基本デザインの中のPatternをベースに
4、CAD・樹脂原型/鋳造という技法で作りました。
この制作方法は
パソコン上で指輪のデータを作り、
3Dプリンターで樹脂原型を造形します。
あとは3、シルバー原型/鋳造と同じように
ゴム型からWAXパターンを取り出して
貴金属で鋳造する方法です。
人間の手では難しい複雑で細かいデザインを
精密に作ることができる最先端の技法です。
この指輪は
記念日と名前を模様として一周入れた原型データを
3Dプリンターで造形、鋳造後に分割(divide)しました。
指輪の文字は上下に分割するだけでなく、
スペースを空けた等間隔で並べたり、
他のパーツを組み合わせたりることもできます。
結婚指輪ではアルファベット模様の基本デザインとして下記の3種類をご用意しています。
Alphabet block
アルファベット ブロックは①三角形、②正方形、③円弧、④カマボコ形を足したブロックの4つを組み合わせてアルファベットを表した模様リングです。
このアルファベットはAからZまで1から作った当店のオリジナルデザインで、指輪のサイズによって入る文字数は変わります。
Braille
ブレイルは平面から盛り上がった点によって文字や数字を表す点字の事です。
画像の指輪は見本として実際の点字と同じようにS&Aを意味する半球を並べています。
Morse code
モールスコードは無線の通信などで使われる短点と長点という長さの異なる符号を組み合わせて文字や数字を表す信号です。
こちらも同じくS&Aをモールス信号にして指輪の模様にしました。
基本デザインのパターンは模様の指輪です。
文字だけでなく、
イラストなども入れることができますので
その模様からお作りします。
また、模様の入れ方は
世界地図の指輪のようにレーザー刻印、
ハワイアンの手彫りなど
CAD以外もありますので
ご希望のデザインに合った最適な方法をご提案します。