結婚指輪の見本として
「メビウスの輪」の指輪を作りました。
この「メビウスの輪」は
長方形の片側を180°捻って繋げることで
裏表がなくなります。
その事から「永遠」を意味するということで
結婚指輪の定番デザインとして定着しています。
この指輪は
シルバーと真鍮板の状態で捻る距離(幅)を変えた
2本の指輪原型を溶接して
上から見たときに無限大(∞)にしてから型を取り、
鋳造後に分割して仕上げています。
メンズの指輪は
地金になってからヤスリで全体の角を丸くして
滑かなフォルムになるように
仕上げています。
結婚指輪のオーダーメイドでは
形状を決める選択肢として
1、STANDARD (スタンダード)
2、TWIST (ツイスト)
3、HISTORICAL (ヒストリカル)
4、PATTERN (パターン)
という4つから選ぶことができます。
また、指輪の制作方法は4つあります。
1、鍛造
2、WAX原型/鋳造
3、シルバー原型/鋳造
4、CAD・樹脂原型/鋳造
の4つです。
この違いと特徴を分かりやすく説明するために
4つの制作技法と基本デザインを組み合わせ、
加工の流れがわかる4つのサンプルを作りました。
写真のメビウスリングは
当店では基本デザイン ツイストの
180degreesというモデルになります。
この180degreesを
3、シルバー(真鍮)原型/鋳造という技法で作りました。
この技法は
銀や真鍮など比較的安価な金属で原型を作り、
ゴム型を取ります。
そこからWAXパターンを取り出して
貴金属で鋳造する作り方です。
鍛造と鋳造を合わせた作り方で
試着や原型チェックをすることができます。
WAXパターンの段階で分割すれば
違う貴金属で指輪を作ることもできます。
基本デザイン TWISTは
サンプルを幅2㎜(金色)と3㎜(銀色)で
全7種類をご用意しています。
シルバーや真鍮で試作を作る技法では
加工工程でできるゴム型なども
一緒にお渡ししています。
指輪の幅が広く、
板の状態で曲げることが難しい場合は
CADを使って対応します。
正面から見たときに
完全に左右対称なデザインで
カーブさせるなど
手作業よりもバランスを崩さずに
厚みなどの調整が可能です。