オーダーメイドで「3連の輪」を模様にした結婚指輪をお作りしました。
どちらも3㎜幅で、素材はメンズがK18WG(YEL)、レディースはK18YGです。
当店では仕上げは10種類から選ぶ事ができます。
今回のこだわりポイントは仕上げで、
メンズは①鏡面⑥槌目(大)⑧木肌の3種
レディースが①鏡面③荒らし(浅め)⑦岩肌の3種
が入っています。
刻印はお二人の結婚記念日のイニシャルで、内石は後光留めで2本とも8月の誕生石のペリドットを留めました。
これまで彫り留めでは加工が難しいという理由で内石留めは4本爪留めだけでしたが、CADで原型に彫り留め風の模様として入れることで対応できるようになりました。
今回ベースになった指輪は当店の結婚指輪トリニティです。
トリニティ(trinity) とは3重や3組などを意味する言葉で、一般的に「トリニティリング」というと3つの指輪が絡み合ったデザインで、カルティエのイエローが忠誠、ピンクが愛、ホワイトは友情という意味が込められた3色ゴールドタイプが有名です。
当店の結婚指輪トリニティは
より結婚指輪向きのデザインとして
3連の輪を模様としてデザインしています。
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指輪のデザインを決める
お客様は「Pinterest※」で
当店のトリニティリングを見つけて
ご来店してくださいました。
※「Pinterest」は
NET上にある画像や動画を集めてコレクションし、
シェアもできるWebサービスです。
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打合せでは
店頭のトリニティリングを見ながら
幅や素材などを決めてもらいました。
お客様は店頭サンプルにはない、隙間が埋まった状態の普通の3連リングに見えるデザインをご希望だったので、ご来店後に3、4,5㎜幅でデザイン画を作ってお見積りと一緒にお送りしました。
カルティエのような3色地金タイプも考えていらっしゃったので、原型データも作りました。
こちらは3連のギメルリングと同じ追加料金で制作可能です。
サンプルには隙間の空いた3連タイプは
3つの指輪のそれぞれ凸凹部分があり、
隙間の空いた状態で固定することができます。
写真の見本を見て仕上げを3つ入れるデザインが気に入っていただけたので、結婚指輪にも同じように
・メンズは①鏡面⑥槌目(大)⑧木肌の3種
・レディースは①鏡面③荒らし(浅め)⑦岩肌の3種
の仕上げを入れることになりました。
指輪を作る
打合せ後にお見積りをお送りして、最終的に
・素材はメンズがK18WG(YEL)、レディースはK18YG
・隙間のない3連模様
・1本が1.5㎜で最大幅は3㎜
というデザインに決定しました。
今回のデザインは1周模様が入るので
見やすいように向きを変えた原型データや
平面で展開した状態のデータもお送りしました。
樹脂原型はこの原型データと同じものが出来上がります。
原型データの良い点は直径1㎜の石に合わせた後光留め風模様といった細かい部分拡大して見ることができる点です。
彫り留め風の留め方は全8種類ご用意しています。
写真の彫り留め風石留め見本リングは幅3㎜で宝石は直径1㎜、金色と銀色でそれぞれ鏡面と艶消しの2種類をご用意しています。
CADを使ったデジタル技法は
従来の手書きのデザイン画を描いて、
職人が原型を作ってみると微妙に形が違うといった
問題が発生するのを防ぐことができるだけでなく、
納期も大幅に短くすることができます。
今回も樹脂原型でイメージと違うといった問題は起こらなかったので、スムーズに完成まで進むことができました。
宅配で確認してもらった樹脂原型がこちらに戻ってきたら指輪の完成まで進めます。
樹脂原型のゴム型を取って、WAXパターンを取り出してご指定の貴金属で鋳造、仕上げていきます。
内石部分は芯金に入れたサイズ出しで横に伸びたり、形がつぶれる危険があるので、石座部分以外で伸ばすようにして真円を出しました。
サイズが出たら石留め、仕上げをして、レーザー刻印を入れた後に全体をさっと仕上げて、
完成です。
写真のように3種類の仕上げもしっかり入っています。
指輪の完成
こちらがお渡しした指輪と特典一式です。
ご来店日は天気が良かったので、室内だけでなく、屋上でも記念撮影をしました。
ご納品後に完成したフォトアルバムと指輪画像もお送りしています。