新婦様がお好きな「虹」をモチーフにした
結婚指輪をお作りしました。
どちらの指輪も
7色の宝石をグラデーションに並べ、
素材はPT950/K18YGのハーフコンビで
鏡面仕上げになっています。
レディースは幅4㎜の甲丸リングで、虹色に並べた宝石がしっかりと主役になるデザインになっています。
メンズは5㎜幅の平甲丸(平打ちと甲丸の中間)で内側に窪(くぼ)ませた側面に宝石を留めています。「形状は甲丸リングで側面に宝石を入れたい」というご希望だったので、指輪の厚みを抑えられるこの形をご提案しました。
こちらは指輪に留める前の7色の宝石です。
左から
①ロードライトガーネット / rhodolite garnet
②スペサルティンガーネト / spessartine garnet
③イエローダイアモンド / yellow diamond
④エメラルド / emerald
⑤ブルートパーズ / blue topaz
⑥サファイア / sapphire
⑦アメシスト / amethyst
となっています。
当店では内石用に直径1.5㎜の宝石をカラーダイヤモンド、誕生石など約40種類ご用意しています。
お客様には窓の近くに移動していただき、太陽光の下で宝石の色を比較しながらお好きな7つを選んでいただきました。
今回ご依頼いただいた指輪は幅5㎜と4㎜です。
オーダーメイドでは本番の制作前に
原型と同じ形状、ご指定のサイズで
試着用の真鍮リングをお作りしています。
この試着用の真鍮リングがあることで、
思ったより細い、太いといった
出来上がりでの幅のイメージ違い、
リングゲージ(※当店では3㎜幅)では大丈夫でも
完成した指輪のサイズが緩い、きついといった問題を
防ぐことができます。
今回のメンズリングはレディースと同じ指輪正面に
宝石を留めるデザインにするかでも悩まれていました。
お客様からのご希望でメニューにはなかったのですが、追加料金をいただいて試着用の真鍮リングは2つお作りしました。
真鍮リングの試着が終わり、
リングサイズが確定したら
デジタル技法で原型を作っていきます。
金とプラチナ地金は火で溶接するので
強度を上げる、断面同士をズレずに溶接する目的で
組み木のように断面中心に凸凹を付けています。
直径1.5㎜の宝石を2㎜程の指輪側面に留めるので、
原型には宝石を沈める凹みの角度、深さを微調整した
強度的にも最適と思える石座を入れました。
お客様に造形した樹脂原型を見ていただいて、
OKが出たらゴム型を取って金、プラチナで鋳造します。
指輪を溶接、サイズ出し、石留めをして、
刻印を入れて仕上げたら完成です。
ご納品では当店のロゴ入りリングケース2個と
ペアリングトレイと試着リングや原型など制作過程で出来た物一式を木箱に収めて、
キャンバストートに入れてお渡ししました。
特典のフォトアルバムはご納品日に記念撮影をした写真を入れて後日制作・発送、用意した画像はメールでお送りしています。