目次
指輪のオーダー料金を公開している理由
指輪のオーダー基本料金を固定にした理由
指輪のオーダー基本料金を固定にするメリット
指輪のオーダー料金を
公開している理由
婚約指輪、結婚指輪を購入する場合、
選択肢は大きく3つあります。
1、レディメイド 既製品
2、セルフメイド お客様自身が作る指輪
3、オーダーメイド 注文して作ってもらう指輪
この3つです。
色々なお店のホームページを見ていると
レディメイドは
どのお店も価格を表示にしていますが、
セルフメイドは
基本料※¹ + 地金代※² + オプション代、
オーダーメイドは
参考価格や○○円~となっていて
欲しいデザインがいくらで作ることができるか
不明瞭になっている場合が多いです。
※¹ 指導料とも表示 5千円~3万円位
※² 1グラムいくらか記載なしが多い ¥5000~¥15000位
これは
・指のサイズと幅によって必要地金が変わる事
・仕入れ時期で材料代が変動する
・複雑なデザインになると
依頼する職人さんの加工代が変わる
などが金額をHP上で公開しにくい理由として
考えられます。
ただ、お客様の立場からすると
ご来店してから
「思ったより高かった」となることは
避けたいところだと思います。
ジュエルクラフト東京では
この不安を解消するため、
オーダーメイド料金を
シンプルな指輪を基準に
オプション料金は
加工代と材料代に分けてに考えることで
わかりやすい追加方式にしました。
作りたいデザインが決まっている方は
料金表のページを見ていただければ
おおよその金額がわかるようになっています。
指輪のオーダー基本料金を
固定にした理由
都内ではここ何年かで
お客様自身が作る手作り指輪(セルフメイド)のお店が
増えてきました。
デザインがある程度まで自分で決められるので
「お客様自身が作るオーダーメイド」と
言ってもいいと思います。
オーダーメイドに比べると料金が分かりやすく
手作り指輪(セルフメイド)のお店だと
基本料(指導料)+地金材料代+オプションで
地金が重くなるほど
金額が上がる料金体系にしているところが多いです。
(私事ですが以前に勤めていたお店もそうでした)
「自分で作る」ということに
価値を置く人が増えたことや
お客様が作ることで
ある程度シンプルなデザインに限定されること、
オーダーに比べれば金額を計算しやすい点も
お店が増えている理由ではないでしょうか。
この料金体系は地金代が軽く済む方、
細身でシンプルな指輪で良い人は
金額が安く済むメリットがあります。
画像は
セルフメイドをしていた時に
商談用に作った
結婚指輪の幅とサイズごとの
プラチナと金の重量表です。
女性に一番人気の幅が2㎜のプラチナリングが
サイズ1号なら2.87gです。
基本料+地金の料金体系だと
指のサイズが大きい方だと
その分地金代もかかるので
金額も上がります。
男性に一番人気の3㎜幅のプラチナリングでは
例えば、平均サイズよりやや大きめの
20号だった場合は6.19gです。
ホームページの料金事例は
大抵は安く見えるベースの金額を載せます。
ですので
HPでは2.87gの金額を標示でも
お客様は6.19gと2倍以上の
地金重量がかかることになります。
説明不足であって
不当表記ではないのですが、
ベース金額表示では
指のサイズが大きい場合などは
ご来店して計算したら
お客様の想定より高くなるということが
しばしば起こります。
実際、そうなった場合は予算内で納めるために
銀色地金が希望なら
プラチナより安いホワイトゴールドを選択や
(金の方が比重が軽いので金額が安くなります。)
出来上がり重量を軽くするために
厚みを薄く幅を細くする、
刻印は入れない、
オプションテクスチャーはなし
と、いったことが
何度かありました。
婚約指輪や結婚指輪は
他のファッションアイテムと比較すると高額ですが
仕上げやサイズ直しをすることで
一生使うことができるものです。
そして洋服や靴、時計などと違って
基本は一つしか持ちません。
予算によって作ることができる形が変わることは
仕方ないかもしれませんが
今後何十年もつけることを考えると
妥協せずに選んだ方が良いと考えています。
そういった理由で
重量加算方式で
できるだけお得な指輪はなく、
予算内で最高の指輪を作るため
良い指輪に必要と思われる要素を
全て選べるようにした基本料金+オプションにして
料金表を公開しています。
指輪のオーダー基本料金を
固定にするメリット
オーダーメイドの基本料は
幅2㎜で好きな素材・テクスチャーが選べ、
内側に好きなレーザー刻印が入ります。
指の号数も20号まで、
指輪の厚みも2㎜までは同額です。
ベーシックな指輪をご希望の方なら
この選択だけでも十分気に入るデザインの
婚約指輪、結婚指輪が見つかると思います。
細かいデザインや
手作りでは難しいデザインをご希望の方向けには
CADを導入しているので
通常ならオプションになる
捻りやカーブ、柄ものなども
基本料金内で
行うことができます。
従来のオーダーメイドとの違い
従来の指輪のオーダーメイドは
デザイン画を元に職人が作るという工程を経るので
イメージ通りのものができるかは
職人の腕に左右されました。
当店では複雑で細かいデザインなどは
手書きのデザイン画ではなくCAD(キャド)を
導入しています。
CADはComputer-aided designの略で
パソコン上で設計をする事を言います。
パソコンで原型データを作る方法で
分かりやすく言えば
「3Dプリンター」のデータを作るソフトの事です。
CADで作ったデータというのは
360度、好きな角度から
形状の確認ができるデザイン画でもあります。
データと出来上がった指輪を比較するとわかりますが
これにより
イメージと全く違うものができるという不安を
取り除くことができるようになりました。
CADに関しては
ここ10年ほどで普及してきた新しい技術なので
指輪作りに関してはまだまだ
「熟練の職人が一つずつ地金から手作り」という
価値観のほうが優位ですが、
CADもヤスリなどと同じ人間が使う道具の一つです。
鍛造やWAXなど
従来の伝統技法も生かしつつ、
決められた金額内で
「幅が数ミリの狭いキャンバスに
どれだけお客様のイメージを具現化できるか」を考え、
先端技術も積極的に活用しています。