結婚指輪のオーダーメイドでは
形状を決める選択肢として
「基本デザイン」というカテゴリーを設けて、
1、STANDARD (スタンダード)
2、TWIST (ツイスト)
3、HISTORICAL (ヒストリカル)
4、PATTERN (パターン)
の4種類に分けています。
お客様がデザインの参考にするサンプルリングは
世界中の定番デザインやアンティーク等を調べて
結婚指輪にふさわしい形に再構築しました。


当店のオーダーメイドの特徴は結婚指輪を形状(基本デザイン)、幅、素材(単色かコンビ)、仕上げ(テクスチャー)、石留め、刻印の6つの要素に分け、お客様自身で選んで組み合わせる事でデザインが完成する仕組みです。
形状(基本デザイン)だけを更に細かく4つに分けたのは結婚指輪の6要素の中でこの項目が最も複雑で理解しにくいからです。
模様彫り、ミル打ち →仕上げ、
リガード →石留め、
世界地図 →レーザー刻印のように
デザインによっては他の要素に
入る結婚指輪もあります。
そういった例外があり、
形状(SHAPE)という言葉は正確ではないので、
この要素は「基本デザイン(BASE DESIGN)」という
名前にしました。
ここからはこの基本デザイン4種について
順番に説明していきます。
1、スタンダードについて




基本デザインのスタンダードは
半円、四角、三角、台形など
断面形状で名前がついている指輪です。
多数の指輪の断面形状から
甲丸、平打ち、鎬(しのぎ)など定番の5つを
結婚指輪サンプルとして
メンズは幅3㎜、レディースは幅2㎜で
ご用意しています。




幅が細くてもカット面を加える、カーブさせる、
断面同士を組み合わせるといったアクセントを加えたり、
仕上げ(テクスチャー)を加える、コンビリングにする、
宝石の数、留め方を変えるといった組み合わせで
シンプルでも存在感のある指輪になります。




左上の写真の指輪は正面の向きを変えることで、
①銀色彫り留め/金色槌目コンビ
②銀色彫り留めメイン
③銀色艶消し平打ち/銀色彫り留めコンビ
④銀色艶消し平打ちメイン
⑤金色槌目/銀色艶消し平打ちコンビ
⑥金色槌目メイン
の6面から選ぶことができます。
一見複雑な形ですが、
(右下画像のように)指輪のデザイン要素を
①プラチナの3㎜平打ちリング
→②半分の形状に繋ぎ目は斜めにした甲丸を追加
→③甲丸部分の仕上げを槌目に変更
→④甲丸部分の素材をK18イエローに変更
→⑤平打ち部分の半分(指輪表面の4分の一)に石留め
という風に一つずつ追加していくことで出来上がっています。
このようにオーダーメイドではシンプルな形状でも
それぞれの要素を追加していくことで個性的な指輪を作ることができます。
2、ツイストについて




基本デザインのツイストは
平面の板を捻ってから丸めることで
膨らみと凹みが生まれる
立体的な形状の指輪です。




この中で
長方形の片側を180°捻って繋げることで
裏表がなくなる「メビウスの輪」は
「永遠」を意味するということで
結婚指輪の定番デザインとして定着しています。




手作りで板を曲げることが難しい幅広タイプや
フルエタニティの場合はデジタル技法を使う事で
均等な捻りや幅、厚みの微調整も可能です。
サンプルは幅2㎜(金色)と3㎜(銀色)で
全7種類をご用意していて、
指輪の名前の90、180、360などの数字は捻る角度、
()内は緩く、きつく、戻すなど
板の状態でどのように捻るかを表しています。
3、ヒストリカルについて




基本デザインのヒストリカルは名前の通り、
歴史の篩(ふるい)に掛けられ、
今に残っているデザインの指輪です。




いわゆるアンティークで見られるような指輪で、
個性的な形状や面白い仕掛けだけでなく、
そのデザインが生まれた背景に
意味やストーリーがあることも
このカテゴリーの特徴です。
昔の形をそのままでは
少々古めかしく感じるデザインもあるので
この指輪達はアレンジしやすいように
現代風のプレーンな形でサンプルを作りました。
このヒストリカルも金色と銀色で
サンプルをご用意しています。
4、パターンについて




基本デザインのパターンは
植物、多角形、幾何学模様などが
一周、もしくは表面の一部に入った指輪です。




お二人のイニシャル、好きな植物、
またはその2つの組み合わせなど
オリジナルの模様で指輪を作ることもできます。
モチーフを決めたら指輪の面に合わせて
凹み、膨らみ、彫り、透かし、立体的など
様々な表現をした模様を作ることが可能です。
サンプルはハワイアン、月桂樹、唐草など
マリッジリングでは定番と呼べる模様の指輪を
他の基本デザインと同様に
金色と銀色でご用意しています。
4つの基本デザイン以外について




他には4つの基本デザインに入らない
・指の関節が出ている人向けの指輪
・無限大(∞)をモチーフにした指輪
・月型甲丸(ドーム)リング
・特殊なギミックリング
などの見本もご用意しています。
基本デザインを複数選ぶ




基本デザインは1つだけではなく、
複数選ぶ事もできます。
写真左上のペアリングはクワトロピザのように上から見て4等分して、それぞれに別々の具=モチーフを乗せるイメージで、
1、Cat(猫)
2、G-clef(ト音記号)
3、Initial(植物模様でお二人のイニシャル)
4、Constellation(お二人の星座)
と、上下(正面と背面)は外側、左右は内側に4つのモチーフを入れました。




結婚指輪のモチーフになる対象はある程度決まっているので、店頭では
月桂樹、オリーブ、蔓(つる)、アラベスク(唐草)、アカンサス(ハアザミ)、鈴蘭(スズラン)、誕生花(12種類の花)、ハワイアン(ハイビスカス)、小鳥と葉っぱ付きの枝、麦の穂、葡萄(ぶどう)、ペイズリー、麻の葉文様、ロープ、編み込み、チェーン、12星座、四季(桜・波・もみじ・雪の結晶)、円周率、山脈、町並み、点字、モールス信号、カリグラフィー、猫、ト音記号、世界地図、指紋
などの定番模様リングをご用意しています。
写真の指輪も同じように
1、Wheat(麦の穂)
2、Memorial(大切な物を指輪内部の凹みに固定)
3、G-clef(ト音記号)
4、Regard(宝石の頭文字でメッセージ)
と、4つのモチーフを組み合わせました。
シンプルな甲丸リングでもちょっとした模様などを入れることでオーダーらしい世界で一つの指輪になります。
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基本デザイン同士を組み合わせる




基本デザインは1つだけでなく、
形状によっては2つを組み合わせる事もできます。
右上の指輪は
パズルのように2つに分かれるギメルリングと
正面が平らな印台と呼ばれるシグネットリングを
組み合わせたデザインの指輪です。




4つの形状の指輪の組み合わせで出来ていて、
細身の幅2.0㎜の2連から太めの幅5.0㎜の5連まで
選ぶことができるように作りました。
このように基本デザインの形状を組み合わせる事で
仕上げや模様、石留めの要素がプレーンでも
個性的な見た目の指輪になります。
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ORDERMADE MARRIAGE RING



結婚指輪のページには
基本デザインの詳しい説明やアレンジ方法を
載せています。
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