ジュエルクラフト東京

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オーダー結婚指輪専門店を
作る方法㊺オリジナルパーツ


スリムリング2では29000円の指輪に石座を追加する価格の安いエンゲージリングのオーダーメイドを考えてみました。

他にホームページ内で変更できるところを考えてオリジナルチャーム(パーツ)を作ることにしました。

 


指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ44
長く使えてシンプルなデザインでと考えて以前にワークスで作ったダイヤモンドカットのパーツは直径1㎝と大きめなのでこれを一回り小さめに作り直すことにしました。

お店の名前がJEWEL(宝石)CRAFT(手作り)なので地金で宝石のパーツというのはデザインとしても違和感がなく、ホームページの画像として色々と使えそうというのも決め手です

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ16
完成したのがこちら

用途としては

1、スリムリングの石座の代わりに
2、プロポーズ用サンプルリング
3、ファッションジュエリー

この3つで使います。

 

1、スリムリングの石座の代わりに

スリムリング2では追加する石座の大きさによって金額が変わります。

オリジナルチャームは¥20000、腕の取り付け加工代が¥10000に設定します。

そうするとコンビリングでも59000円で買えることになり価格もわかりやすいです。

 

2、プロポーズ用サンプルリング

男性が婚約指輪を使ってのサプライズプロポーズを考えている場合はあとでデザイン変更ができるようにシルバーとキュービックジルコニアの指輪の貸出しをしています。

詳しくはこちら

ただ、プロポーズの際にキュービックジルコニアだと一瞬、ダイヤモンドと信じてしまって後で違うと分かるとショックを受けるかもしれない・・・と思い、本物のダイヤと間違えようがないパーツで作ったファセットパーツを使うプロポーズ用リングも作ることにしました。

全部が地金の指輪なのでこれなら本物の婚約指輪でないことはすぐにわかってもらえると思います。

 

3、ファッションジュエリー

今回はただの指輪のパーツとしてだけでなく、今後の予定として指輪だけでなく、ジュエリーのオーダーやリフォーム対応のプランも考えていました。

というのもオーダーメイド指輪の専門店ですが、指輪を着けない人という方もいるのでそういった方向けにペンダント、ネックレス、ピアスなども用意だけはしておいたほうがいいと思っていたのでそちらにも使えるデザインを考えます。

オリジナルパーツを使ってペンダント、ネックレス、ピアスなども作っておいてその材料代と加工代も公開しておけばデザイン見本と料金事例にもなります。

 

 

オリジナルパーツの原型制作


早速、オリジナルパーツを作っていきます。

右の立体型はカット面をきれいに出す仕上げが難しく手間がかかります。左のダイヤモンドカットのパーツは平面なので仕上げがスムーズでした

そういう理由で平面タイプをCADで作ります。

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ42
ダイヤモンドカットパーツの平面タイプは輪郭が凹むタイプと膨らむタイプの2種類があります。

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ2
デザインはCADの宝石のアウトラインを利用してデータを作ります。

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ18
画像は制作中の画面です。インポートした宝石のイラストを参考に輪郭線を整えて樹脂造形できる幅に調整していきます。

1、地金板にレーザー刻印の深彫りをして
2、輪郭に沿って切り取り、
3、繋げて一つのパーツにして
4、ゴム型を取る

という制作方法も考えたのですが、レーザー刻印の深彫り(通常の浅彫りの2倍の金額)が樹脂原型の造形代よりも高かったので普通にCADを使うことにしました。

カット石のテーブル面に小さい宝石の埋め込みなども考えているので輪郭線部分が凹むデザインでデータは作っていきます。

輪郭線はゴム型が問題なくとれる0.4㎜ほどになるように計算して作りました。

形はラウンド、ペアシェイプ、マーキス、スクエア、ハート、トリリアントなど数種類を作ります。

樹脂で造形することを考えて宝石の輪郭線を0.4㎜幅でとるとどうしてもパーツ自体の大きさは直径10㎜以上になります。

輪郭線を0.3~0.25㎜で取ればいくつかのデザインは違和感なく、直径7㎜と比較的小さめのサイズで作ることができます。

そこで当初は7つほど造形する予定でしたが、直径を7㎜でバランスがいいデザインに絞ることにしました。

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ4
完成したデータががこちらです。

まず、縦長のファセットカットを抜いたラウンドブリリアント、トリリアント、正方形ラディアントカットの3種類を選びました。

造形は縦、横、高さの大きさに比例して造形代が変わるのであと1つ選ぶことができます。

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ44
丸、三角、四角(隅切)以外と考えて作った中から選ぶのではなく、ダイヤモンドのカットで人気のあるローズカットを加えることにしました。

16世紀後半にヨーロッパで発明されたこのカットは半球状のダイヤモンドに三角形のファセットをつけた見た目が薔薇の蕾(つぼみ)に似ていることから命名されました。

当時の貴族にも好まれ、アンティークなどでよく見かける以外にブリリアントカットより輝きが控えめで今でも人気があるカットの一つです。

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ19
この4つのパーツに鋳造で地金を流し込むための湯道を取り付けてデータは完成です。

造形屋さんに聞いたところ造形機もいくつかあり0.2㎜でも上手くいく機械があるのでこのデータで試してもらうことにしました。

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ21
写真奥の灰色が通常の樹脂原型、手前のオレンジ色がゴム型不要の直接鋳造ができる樹脂原型です。

オレンジ色の方はいつもの樹脂原型と一緒にサービスでつけてくれました。

直接鋳造できるタイプは一つだけ鋳造するならゴム型を取らないのでコストを抑えらるメリットがあります。

ただ、現状プラチナの鋳造には使えないのでその場合はゴム型をとる必要があります。

調べてみると、現在はプラチナでも直接鋳造できるタイプの樹脂造形機もあるようです。

 

 

オリジナルパーツで指輪を作る

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ14
指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ20
樹脂原型からシルバー地金と真鍮になった状態がこちら

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ22
4つの宝石パーツを使ってリングは白色、ファッションジュエリーはラウンドブリリアントカットだけを使って金色で作ります。

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ7
真鍮で鋳造したパーツを4つに切り分けます。

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ12
あとは1.5㎜の真鍮リングと溶接して仕上げます。

以前作った大きいパーツでも2本作りました。

 

 

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ40
ロジウムメッキをした出来上がりがこちら

このあとのブログでは4つの中からラウンドブリリアントカットのパーツを使ってペンダント、ネックレス、ピアスなどのジュエリーを作っていきます。

 

 

サプライズプロポーズ用リング

指輪 オーダーブログ オリジナルパーツ43
指輪と一緒に持っていて目立たない一番小さいサイズで白いリングケースを用意しました。

婚約指輪のページでダイヤモンドと紛らわしくないプロポーズ用リングがあること事を後で追加しておきます。

 


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